少し久しぶりになってしまいましたね。ごめんなさい。
前回、PowerShellなる黒い画面を起動して、コマンドを操る準備を行いました。
【PowerShell】超簡単にソフトを取り込む準備を始めよう - ゆるおたノート
でも、パッケージ、パッケージって何度も言っていますが、「ソフトの話なのにそもそもパッケージって何なの?箱が届くの?」とか「パッケージ管理って何ができるの?」なんて方もいるかもしれません。
イメージが沸かないと怖いですよね。
そこで今回は、知らない方のために簡単に説明してみます。
それでは、しばしお勉強にお付き合いください。
※すでにご存知の方や、「四の五の言わずに早く手順をー!!!」という方は、次の「パッケージをダウンロードする準備」へお進みください。
【PowerShell】コマンドを使ってパッケージ・プロバイダをインストールしよう - ゆるおたノート
「パッケージ」とは?
ずっと連呼しているパッケージとは。
一般的には、「なんとかセット」とか、ひとつにまとめたモノを指しますよね。
今回使うパッケージもそんな意味です。ここでは、「ひとまとめ」がカギです。
イメージして下さい。
例えば、ゲームソフトを買うとします。
普通、新品のゲームソフトを買うときは、カートリッジやディスクとゲームの説明書が箱に入っています。
モノによっては、チラシや専用のコントローラーが入っていたりもしますね。
これらをひとまとめに梱包されたものが、パッケージです。
マ●オ・●デッ●イ 限定パッケージ!!とか、●プラ●ゥーン 限定コントローラー付き!!とかのアレです。
ほしいなあ…買いたいなあ…
…すみません、少し欲望が漏れてしまいました。
ちなみに、カートリッジ単体でも、「梱包」されていればある意味ひとまとめなのでパッケージです。
パソコンで言うと?
PC用のソフトウェアの世界でも、アプリケーションのパッケージを制作している人々が居ます。
ExcelやWebブラウザのように、アプリケーション自体は企業で開発されていることも多いですが、「パッケージ」の製作者は、そのほとんどが有志だそうです。すごい。。
パッケージの中身はゲームソフトとほぼ同じで、基本的に以下の通りです。
- (アプリ本体の)実行ファイル
「〜.exe」とか。デスクトップとかに置くやつです。 - 実行に必要なデータ
アプリの設定ファイルなど。 - 説明書
README
という名前のファイルが多いですね。 - (パッケージそのものの)実行ファイル
本日の主役です!シェルスクリプト*1が多いようです。
Microsoft Officeとか、Google Chromeとか、Webサイトからソフトをダウンロードすると、通常は1.〜3.までをまとめてZIPファイル*2としてまとめて圧縮されているモノが多いですよね。
もちろん、これもこれでパッケージです。
これをインストールするには、ダブルクリックで展開して、インストーラで保存場所など諸々の設定をして、データを関連付けて、実行して、再起動して、…。
手順や考えることがいっぱいで、正直ウンザリしますよね。
そんな風に、人間が「誰か代わりにやってくれないかなー?」と思うであろう一連の操作を、あらかじめスクリプトとして仕込んでおいて、更に1.〜3.とセット化してパッケージとして提供されているのです。ありがたや。
無償の愛
こんな便利なパッケージですが。
なんと無償で!申請とか必要なく!
世界中から使えるのです!
キャー!スゴーイ!!太っ腹!!!
パッケージを配布している場所。
世界中から使えるように公開している場所のことを、パッケージ・プロバイダと呼びます。
(プロバイダは、供給者や調達者という意味です。)
パッケージの製作者様とプロバイダ様のおかげで、私たちは自由にパッケージをダウンロード、インストールすることが出来るのです。
ありがたやありがたや。。
ここからガシガシお世話になるので、こちらも覚えておきましょう!
なお、ソフトやサービス自体が有料であれば、もちろんその料金は別途必要になるので、気をつけて下さいね。
「パッケージ」で管理してると出来ること。
アンインストールもコマンド一発
初回にもお伝えしましたが、パソコンにパッケージを導入すると、そのパッケージごと操作が出来るようになります。
例えば、インストールだけでなくアンインストールも一発で出来ます。
アンインストールというと、Windowsであれば通常「コントロール・パネル」などからアプリの削除を行う方が多いと思います。
(ここまで読んでくださっている方でしたら、まさかゴミ箱にポイだけで終了☆ではないことを祈ります…)
でも、(特に私は忘れっぽいので)「アプリを削除」の画面を毎回探さなきゃいけないし、クリック操作も多い。
データも完全には消えずにゴミデータが少し残る*3こともあります。
要するに、めんどくさーい!
そんな時も、ちゃちゃっとコマンドで処理出来るようになるんです。
アップデートも自動化できる?
パッケージによっては、アプリを「自動更新」してくれるものもあるみたいです。
スマホにもそんな機能がありますね。
いちいち私たちが操作しなくても、勝手に最新版をキープしてくれるなんて便利ですね!
ただし、アプリのアップデートがあった時にパッケージ・プロバイダ上でも最新に更新されていることが前提なので、こればっかりは、パッケージ製作者様のアンテナと対応速度次第になっちゃいます。
そういうワケで、ソフトによってはパッケージではなく自分で管理した方が楽なこともあるみたいなので、悪しからず。。。
このあたりの相性とさじ加減は、只今勉強中です。学びがあったら、また別途記事にしたいと思います。
まとめ。
ここまで、パッケージは世界に点在する神からのお恵みであることを学びました。
プログラムの中身の公開(オープン・ソースと言います)をはじめとして、パソコン業界は、ボランティア精神で成り立っているところがあります。
我々のような下々の民は、日々その恩恵にあずかっているわけで、今後は神々に礼拝をすべきかもしれませんね。(どこに?)
道具について少しお勉強?したところで、次回は早速コマンドでこちらを導入する手順をご紹介します!
順番にインストールしていきますよ!お楽しみに!
このシリーズについて
黒い画面(CUI)でPCを操作するテクニックをご紹介。
以下の方を対象に、Windows10のPowerShellを使ってパッケージを導入する手順をお送りしています。
プログラムには少し興味があって仕事でVBA触ったりはするけど、 『あの』黒い画面はちょっと怖くて触れない…という方。
疑問点・不明点がありましたら、コメント欄で頂ければと思います!
次回
【PowerShell】コマンドを使ってパッケージ・プロバイダをインストールしよう - ゆるおたノート
連載目次
- 【PowerShell】プログラムのプの字も知らない事務職が、黒い画面と格闘した話。 - ゆるおたノート
- 【PowerShell】超簡単にソフトを取り込む準備を始めよう - ゆるおたノート
- 当記事【PowerShell】「そもそもパッケージって何?」っていうあなたに、少し説明します。 - ゆるおたノート
- 【PowerShell】コマンドを使ってパッケージ・プロバイダをインストールしよう - ゆるおたノート
- 【PowerShell】パッケージ・プロバイダからパッケージを貰おう - ゆるおたノート
- 【おまけ】PowerShellで出来ることを知って、もう1つだけレベルを上げよう - ゆるおたノート
注釈
*1: Windowsなどの「OSそのもの」を操作するためのシステム(=シェル)上で実行出来る、簡易的なプログラム言語のこと。
また、その言語を応用して、様々な操作を自動化することもできます。今回の場合は、後者の意味を指します。
▼参考
シェルスクリプトとは - IT用語辞典 e-Words
*2: 末尾に「〜.zip」と付いているファイルです。
*3: レジストリとかね。
▼参考
アンインストールしたソフトが「プログラムの追加と削除」に残っている - ITmedia エンタープライズ