実際に開発を始めます。
ローカル開発の開始
push
してみる
ローカルでスクリプトを少し編集して、GASにアップロードしてみます。
ローカルエディタでスクリプトを編集する
const myFunction = () => { const m = "ローカル開発の練習中。" console.log(m); }
ターミナルを開き、
Push
するclasp push
(
appsscript.json
を編集した場合は)GASに同期過去記事のようにローカル側で
appsscript.json
を編集した場合、ここで下記のように確認が入ります。? Manifest file has been updated. Do you want to push and overwrite? (y/N)
マニフェストファイルが更新されています。(GASにも)アップロードして上書きしますか?
マニフェストファイルとは、(超ざっくり言うと)このプロジェクトの設定ファイルのことです。
ここではappsscript.json
を指します。ローカルでこれを編集した場合、GAS側にもこの情報を同期する必要があるので、ここでは
y
と答えてEnterします。Push結果を確認
同期が完了すると、同期したファイルの一覧が出力されます。
# 入力 clasp push # 出力 └─ src/appsscript.json └─ src/code.js Pushed 2 files.
今回は
src
フォルダにあるappsscript.json
とcode.js
が同期されたことが分かります。
ここでファイルに過不足がある場合は、このスクリプトのルートフォルダの設定が間違っていないか、改めて確認してみてください。
同期できたか確認してみる
ブラウザでスクリプトファイルにアクセスして、Push
したファイルがちゃんと同期できているか確認してみます。
(Chromeを複数ユーザーで運用している場合は)エディタを使うユーザーとしてChromeのウィンドウをアクティブにしておく
このあと、直近に開いたユーザーのウィンドウを開き、GASのエディタにアクセスします。
しかし、Claspにはログインに使用したGoogle Workspaceのアカウントが紐付きますが、ブラウザのユーザーはClaspに紐付きません。
そのため、ターミナルからブラウザを開く際にAlt+Tabなどを使って都度ウィンドウを切り替える必要があります。少しめんどくさいですが…Windowsの場合、指定のウィンドウをターミナルからアクティブにするコマンド自体は無いみたいですが、スクリプトを別途自作して代替することはできるようです。
ターミナルからブラウザを開く指示を出す
Claspに登録しているGoogleアカウントで、GASのエディタが開きます。
clasp open
ブラウザでスクリプトを確認
さきほどと同じスクリプトがブラウザ側のエディタに同期されていることが分かります。
ここで同期できていない場合は、F5で画面の更新を試してみてください。マニフェストファイルも確認
画面左上の表示→マニフェストファイルを表示で「マニフェストファイル」を表示します。
スクリプトと同様、ブラウザ側に同期されていることが分かります。
スクリプトを実行
画面をスクリプトに戻して、Ctrl+Rで実行してみます。
スクリプトの実行ログを確認
画面左上の表示→実行数でログの一覧を表示します。
少し待ってから実行した関数をクリックしてみると、コンソールの出力もいつも通り記録されています。
このシリーズについて
Google Apps Scriptをローカルで編集する方法について、まとめています。
誤り、分かりづらい等ありましたら、ぜひコメント欄やTwitter、お問い合わせフォーム等でご教示ください。
次回
【Clasp】ローカルでGASを書いてみる ~スクリプトをGitで管理する~ - ゆるおたノート
連載目次
- 【Clasp】ローカルでGASを編集するメリットとデメリット - ゆるおたノート
- 【Clasp】ローカルでGASを書く準備 ~Claspをインストールする~ - ゆるおたノート
- 【Clasp】ローカルでGASを書く準備 ~プロジェクトを作成する~ - ゆるおたノート
- 【Clasp】ローカルでGASを書く準備 ~コーディングを楽にする~ - ゆるおたノート
- 当記事【Clasp】ローカルでGASを書いてみる ~スクリプトを書いてアップロードする~ - ゆるおたノート
- 【Clasp】ローカルでGASを書いてみる ~スクリプトをGitで管理する~ - ゆるおたノート