巣ごもり需要もあって、最近ゲーミング端末が人気みたいですね。
でも、私個人はキーボード等のカチャカチャ音が昔から苦手です。
特に派遣社員時代に支給いただいた純正のマウスが少し苦痛で、少しでも仕事のストレスを減らすべく「買い換えよう」と決心しました。
小さいことではありますが、現在はある程度満足できるレベルになったので、レビューと合わせてご紹介します。
マウス
条件
駅前の家電量販店をハシゴして、展示品を1つずつカチカチ、ポチポチ。
どうせなら作業場を広く取りたいので「無線」も条件に追加しつつ、静音性能とサイズ感を比較して検討しました。
項目 | 希望 | 優先度 | 説明 |
---|---|---|---|
有線/無線 | 無線 | ◎ | どうせなら身の回りのケーブルを減らしたい。 |
クリック音 | 静音 | ◎ | そもそもの目的。 カチカチ音が苦手なので、出来るだけ音が小さいものを。 |
サイズ感 | (出来れば) 小さめのもの |
◯ | 手にフィットするもの希望。 かつ移動が多いので、持ち運びしやすいものを。 |
左右クリック | - | ◎ | (説明無用!) |
スクロールホイール | - | ◎ | 「Web検索命!」の業務だったので。 |
チルトホイール | - | △ | Excelもよく使う。 でも「あれば多少仕事早くなるかな?」くらいの気持ち。 |
その他のボタン | - | × | マクロは少し惹かれるけど、ボタンが増えても覚えきれない気がして。 設定ソフトも会社が許してくれないだろうなと… |
【即決】M331GR
当時、ミーティングが週に何度かあり、出し入れが多かったのでサイズ感も重視して探しました。
ところが、静音タイプを探している時点で選択肢はほぼ無し…(残念)
その中で購入したのがこちら↓のSILENT PLUSモデル。
結論から言うと、音は「かなり静か」です。
クリック音の表現でよくある「カチカチッ」という高音は一切感じません。
(ただし、スクロールホイールはクリックに比べると少し音が大きめで、カリカリ鳴ります。多用する方は要注意です。)
「トントン、トントン」と低めの音がほんのり聞こえる程度で、職場では「無音だけどちゃんと仕事してるの?」と周りに心配されました。笑
しかも、クリックの衝撃が弱いので、純正マウスに比べて段違いに疲れにくいです。
これは意図していなかったので嬉しい誤算でした。
ただし、隣席の方に触ってみて頂いたところ「ボタンを押してる感覚が無くて気持ち悪い」そうなので、人によっては馴染まないのかもしれません。
また、持ち運びしやすい"やや"小型サイズなのもGoodでした。
外観はちょっとボコッとするので多少の妥協は必要ですが、PCバッグのポケットにも入ります。
形も、コロンとした流線型で(エルゴノミクス系*1には劣るかもしれませんが)手にフィットしていて親指の納まりも良いです。
ちなみに、小型マウスにありがちな「手の甲が浮いて攣りそうになる」ようなことはありませんが、高さがあるので少しデメリットもあります(後述)。
現在は購入してから3年半ほど経ったところですが、電池を2回変えただけでずっと使い続けています。
よって、電池の持ちや本体の耐久性も申し分なしだと思います。
【サブ】リストレスト
ただ、上記のマウスは、小型タイプにしては少し高さがあります。
私は手の付け根を机に置いて操作するので、机のフチで手が擦れて夕方にはジンジン痛くなるのが地味に悩みでした。
マウスはまだ予算に余裕があったので、厚みのあるリストレストと合わせることにしました。
店頭・ネットショップ共に素材、サイズ展開が色々ありますが、私はぷにぷに感が好きなので「ゲル素材」を愛用しています。
できれば…
欲を言えば、マウスは機能・形をそのままに在宅向け(?)の大きいサイズも展開してほしいなぁ、と思っています。
高級マウスみたいな「手ですっぽり包み込む」くらいの大きさで、あまりゴツゴツしてないものを…
そもそも静音タイプ自体バリエーションが少ないし、価格帯的にも力を入れていないように感じるので、もしかしたら需要があまり無いのかもしれませんが。
キーボード
条件
キーボードも、最初はマウスと同じように触って比べました。
ただ、やっぱりどれも良いモノはめちゃくちゃ高い。至極当然ではあるのですが…
しかも最近ゲーミング端末が流行っているおかげで、ゴテゴテ、キラキラしたものが多くて。
これはこれでカッコイイとは思いますが、さすがに仕事用としては使いづらいので*2、そうじゃないものを探しました。
項目 | 希望 | 優先度 | 説明 |
---|---|---|---|
有線/無線 | (出来れば)無線 | △ | 出来るだけ無線にしたいけど、価格帯によっては少ないようなので重視できない… |
打鍵音 | 静音 | ◎ | カチャカチャ音が苦手なので。 |
打鍵の感覚 | 抵抗感が強すぎないもの | ◯ | 指筋、腕筋を大事にしたい。笑 Mac系の薄いやつ*3は、叩く時点で痛いのでイヤ。 |
テンキー | - | ◯ | Excelをよく使うので。 でもプログラミングのお陰で上部の数字キーでも慣れてきたので、最悪無くても良し。 |
Ctrl キー |
絶対、左下 | ◎ | 「Fn キーが左下」は絶対イヤ! |
Home キーEnd キー |
- | ◎ | プログラミングを学び始めて便利さを知ったので。 |
Page Up キーPage Down キー |
- | ◎ | ExcelのCtrl +Page Up/Down をよく使うので。 |
アプリケーションキー | - | ◯ | 右クリックの代わり。マウス操作を減らす救世主。 |
【第1候補】G512R-TC(※)
いきなりゲーミングキーボードですが、実機を触った中で感触が良かったのはこれです。
※型番のメモを紛失してしまったので、記憶を頼りに「似ているもの」を掲載しています。
「ボタンを押しました」感と適度な跳ね返りがあって、気持ちいい。
キーボードの用語で言うと「茶軸」というらしいです。
ただ、キラキラ光るLEDライトは消せるから良いとして、「カチャカチャ音が好きになれないなぁ…」と二の足を踏みました。
しかも私は普段かなり強めに打ち込んでしまうので、これだとガチャガチャガチャガチャ…ッダーーーーン!!と(職場で)近所迷惑になりかねないかな、と…
この時点で「メカニカル方式」の線は消えました。
そもそも、いわゆるブランド物なので、入門編には高すぎるのですが。
【第2候補】K275
予算があまり無かったので、買うならまずは安いものから試そうと考えて、5,000円未満で探しました。
感触と音を比べた結果、コレ↓が1番良さそうだなとそのまま購入。
「静音タイプ」と謳っていて、フルキーボードで、しかも無線*4と来て、「こりゃ私の目的にピッタリだ!」とウキウキで持ち帰りました。
ところが部屋で試したところ、ちょっと違和感が。
量販店で試した時はBGMがあったからなのか感じなかったのですが、自部屋で使うと「カチャカチャ、カチャカチャ」と大きめの音がしました。
弱めを意識して打ってみると、確かに静かではありますが…
また、使っていくうちに気付きましたが、キーの1つ1つを真上から押さないと引っ掛かります。
長文を打っているときに限って発生させてしまうので、これも地味にストレスでした。
買い直す余裕はなかったのでしばらく注意しながら使っていましたが、(あまり使わないファンクションキー以外は)ますます引っ掛かるようになり、それに伴って音も余計に気になるようになりました。
そうは言っても、これはあくまで廉価モデルだと思うので、消耗品と考えれば経年劣化くらいは仕方ないのかなとは考えています。
ただ、どうしてもデメリットが気になりますが、メリットもあって。
無線の遅延は全く気にならないレベル*5でした。
レシーバーも、上述のマウスでもlogicoolの無線タイプを使っていたので、合わせて1つでOKなのも助かります。
混線するようなこともありませんでした。
お陰で、PC本体から伸びるケーブルは、電源とモニタ用の2本に減りました。
また、本体重量もあまり無いし、裏面のスタンドも立てたり仕舞ったりが簡単です。
そのお陰で、本体が入るバッグであれば持ち運びも気軽にできました。
最終的に2年間使いましたが、1日中ひたすら文章やコードを打ち続けて、電池交換は1回だけ。
単4なのでオフィス街のコンビニでも手に入りやすいのが助かりました。
でもやっぱり「静かなのが欲しいなぁ」という気持ちは捨てられず、 折を見てちょくちょく調べては、欲しい物リストに新しい候補を貯めていました。
…と、使い続けるうちに、キーとタイプする文字の対応(?)が正しく機能しなくなってきました。
「これは寿命かな…」ということで、ここで、静音性をもっとちゃんと求めようと決心しました。
【第3候補】PD-KB820WS
欲しい物リストを貯めていた頃に周囲で流行っていたのが、HHKBです。
※当時は下記リンクのような静音とBluetooth接続を兼ねたモデルはまだ発表されていませんでしたが、「私の希望に近かったもの」として掲載します。
いわゆる高級キーボードの部類で、打鍵感やスタイリッシュなデザイン*6が人気のブランドです。
上記のように、無線モデルや静音モデルもあります。
近くに使っている方もいらっしゃったので、高級キーボードの入り口としては筆頭候補でした。
ただ、独特なキー配列で初心者にはハードルが高いのと、「コンパクトキーボード」が未体験なのとで、躊躇いました。
何よりお値段が高めなので、気軽に試せなくて…
東京であれば試打できる場所もあるみたいですが、地方民は遠くから想像するしかできません…
また、赤字のように、検討していた当時は「静音」と「Bluetooth接続」を兼ねたモデルは未発表でした。
個人的に「コンパクトタイプは気軽に持ち運びできてこそ」と考えているので、「無線でないなら急いで買う必要は無いかな…」と今回は我慢しました。強がりとも言います。
【第4候補】SKB-KG3BK
「急いで買う必要は…」とは言いつつ、部屋に遊びに来た父に「でもいつかはコンパクトキーボードも使ってみたい」と愚痴っていたところ、こちら↓を貸してくれました。
ファンクションキー以外は、キーの並びが「HHKBの日本語配列」に似ています。
キー自体の機構は違うと思いますが、コンパクト系の体験になりました。
感想としては、「慣れるのに時間がかかりそう」でした…
当然ながらキーの間隔が狭く、打ちたいところにキーが無くて「あぁ、もう!」の連続です。
また、矢印キーが文字キー達と同列に並んでいるので、感覚で見つけられず誤操作が増えてしまいました…
…このあたりは慣れれば問題無いのかもしれませんが。
また、これはHHKBから離れますが、キーの感触が少し重いです。
仕事で1日使うと、夕方には指の付け根に乳酸が溜まっているのがよく分かります。笑
この辺はもともとの筋力もあるかもしれないので、好みが分かれそうです。
でも打鍵音はかなり好きな部類です。
カチャカチャ音が控えめで、低音系の「コトコト」というか「クリクリ」みたいな音がします。
打鍵の重ささえ耐えられれば触っていて気持ちいいので、現時点ではサブのキーボードとしてたまに使いたいなと思っています。
【第5候補】PZ-R2TLSA-JP4-IV-Z
ここまでで、各所のレビュー通り「キーボードの性能は『ほとんど値段相応』なんだろうな」というのが実感としてもありました。
ということは、やっぱりどこかで「勢い」を発揮しなくちゃいけないなと。
でも、最近在宅ワークを始めたのでスペースはあまり使えない…
でもでも、矢印キーやHome
/End
キー、PageUp
/PageDown
キーは独立したものが欲しい…
それに第1候補の気持ちよさと第3候補のコンパクトさのどちらか、もしくは両方の良いとこ取りしたものを…
とか妄想しながら考えながらレビューを見て回った結果、見つけたのがこちらです。
HHKBのPFU社とRealForceの東プレ社がコラボしたモデル*7です。
キーの機構はHHKBと同じ静電容量無接点方式*8で、フルキーボードから「テンキーを外しただけ」のキー配列、しかも静音タイプもある!!!
「あれ、もしや今度こそ私のためにあるのでは?」と錯覚するほど、理想の商品がありました。
まず、音は本当に静かです。
無音ではありませんが、カチャカチャとした高音域の音はほぼありません。
速めに打っても気になるほど大きい音にはならず、低音系の「コトコトコトコト…」という感じです。
また、Nキーロールオーバーなる仕様のおかげで複数キーを同時押ししても認識してくれるので、急いで打ち込んでもほぼ思った通りに出力されます。
そして何より、キーを押した感覚が気持ちいいです。
ボタンを押した感覚はしっかりあって、でもカチカチ感は無く、シリコンゴムをふにふに押しているような感覚です。
買って10ヶ月経ちましたが、今だにこれだけで結構テンションが上がります。笑
ところで、人気の高級キーボードではありますが、デメリットもいくつかあります。
今回はテンキーレスを購入しましたが、表計算の仕事も多いので入力作業はどうしても不便に感じます。
スペースの都合で敢えて、だったので仕方ないところですが、スプレッドシートを仕事でも家庭でも使っている以上、数値入力は早く操作できた方が快適だと思います。
もちろん別売りのテンキーもありますが、同じRealForceブランドだと当然高いです…
常に必要というわけでは無いし、追加で買うとしたらこれは安物でも良いかも…(迷い中)
それに、今回のモデルは無線タイプが無く、USB接続が必須です。
今のところ噛み合わせがゆるいとかはありませんが、最近は気分転換にちょこちょこ部屋を移動するので、そのたびに挿したり抜いたりがちょっと不便かつ不安です…出来れば消耗したくないし…
使うときは必然的にUSBの穴も塞がってしまうので、その辺のやりくりも少し必要です。
また、結構重いし、厚みもあります。
これはキー機構の格納スペースや重心の影響なのかなと重いますが、持ち運びには少し注意が必要です。
とはいえ、このタイプのキーボードを使う方はそもそも長距離移動のお供として使う目的ではないと思うので、デメリットと言うのかは微妙なところでしょうか。
そしてやっぱり、値段が高い・敷居が高いです。
「仕事で使う」とかこつけて買いましたが、やっぱり清水の舞台から飛び降りるような気持ちです。
まだ収入も安定していないので、万が一どこか故障・破損してしまったらメンテナンスできるんだろうかと思うと、かなりビクビクしています。
そのぶん大事に使うので良いことではあるのですが…
一応「他のキー機構と違って半永久的に使える」のが謳い文句みたいなので、それを信じています。
【サブ】耐震ジェル
さて、キーボード本体は静かですが、もう1つ大きな問題があります。それは振動です。
私の部屋では、スペースの都合上「キーボードスライダー」を使用しています。
この上でキーボードを打っていると、スライダーのテーブル面が共振して、低音で「ドドドド…」と響いているのが分かります。
キーボードの重さと私の打鍵の強さのせいだと思いますが、この音はちょっと気になるレベルです…
しかも、スライダーが揺れているということは、机も揺れるし、そうなれば床にも伝わります。
一応カーペットも敷いていますが、賃貸で暮らす身としては見過ごせないポイントです。
今回は、キーボードというよりはスライダー「も」振動していることが問題なので、間に何か挟もうと考えました。
選択肢としてはキーボードマットもありますが、これは表面の素材で好みが分かれるらしく、既に大金(※個人比)を使っている私としては「出来れば数千円でも失敗したくない」と思っていました。
それに、夏に敷いたままにするのも憚られる*9ので、マット以外の選択肢を探しました。
結果、100均の耐震ジェルが大当たりでした!
※私が買ったのはダイソー専用商品なので商品リンクは無いみたいです。画像だけでごめんなさい。
「ドドドド」といった共振音は明らかになくなり、聞こえるのはキーボードの打鍵音だけになりました。
また、意図しなかったメリットですが、やわらかめのジェルを選んだお陰で、キーを押したときの反発もさらに柔らかくなりました。
腱鞘炎気味だったのがだいぶ和らいだので、手首の痛みに悩んでいる方にもおすすめです。
結論
ここまでをまとめると、現在使用しているのは下記の通りです。
分類 | 品目 | 型番 | 説明 |
---|---|---|---|
マウス | 本体 | M331GR (SILENT PLUS) |
無線・小型・静音 |
〃 | リストレスト | MOH-FTRWH |
ゲル素材 |
キーボード | 本体 | PZ-R2TLSA-JP4-IV-Z |
有線・テンキーレス・静音 |
〃 | キーボードスライダー | 100-KB003 |
|
〃 | パームレスト | MOH-FTPWH |
ゲル素材 (リストレストと同じシリーズのロングタイプ) |
〃 | 耐震ジェル | 4984355057703 (※JANコード) |
しつこいですが、一般的にはカチカチ音の方が好まれるらしく、静音モデルはもともと選択肢があまり多くありません。ちょっと悲しい…
ただ、マウスはともかく、キーボードを選ぶ場合は似たような機能なら値段で妥協しないことが大事みたいです。
優柔不断過ぎて、少しもったいないことをしました。
しばらくはもう出費できないので買い替えは控えますが、「もっと良いものあるよー!」とかありましたら、是非コメント欄やTwitter (@yuricks7)等で教えて下さい。
将来の楽しみとして参考にさせていただきます!
*1:「人間工学に基づいて~(云々)」とか書かれているやつです。
*2:自宅用に買う手もありましたが、余裕で予算を超えるので保留としました
*3:「パンタグラフ方式」と言うそうです。
*4:レシーバーも先に買ったマウスと共用できます。
*5:ゲーミングデバイスとしては使ってないのでそこまでは評価できませんが…
*6:真っ黒アリ、無刻印アリ、英字のみ刻印アリ、など。黒は厳密には「墨色」と呼ぶみたいです。
ちなみに、「薄暗い部屋でも使うなら墨モデルは印字がほぼ見えなくなるので避けた方が良い」そうです。
こちらもかなり参考になりました。貴重なアドバイスありがとうございました!
*7:ちょっと前にTBS系の「マツコの知らない世界」(2020年7月21日(火)放送)でも紹介されていたので、記憶に新しいかもしれません
*8:セブン銀行のATMも採用されているそうです。
*9:超ズボラ人間なので、自分にこまめな掃除・洗濯は期待しないことにしています…